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校長あいさつ

 校長先生    

校長 橋 正敏

   公認心理師(国家資格)
   修士(臨床心理学)




 本学園並びに本校名の「有朋」は、中国春秋時代の思想家、哲学者であり、儒家の始祖である孔子と、 その弟子の言行録である『論語』の巻一・学而第一にある「学而時習之、不亦説乎、有朋自遠方来、 不亦楽乎、人不知而不慍、不亦君子乎」に由来します。 これは、「学問が身につくこと、それによって同じ志を持った友が集まることがこの上ない喜びであり、 それを認めてくれない人がいたとしても、不平不満を言わない人が立派な人なのです」ということです。

 私は、本校は、同じ志を持った仲間といろいろな学問を身につけていくことで喜びを感じられる 学校でありたい、と考えています。しかし、いくら多くの仲間と学問を身につけたとしても、 世の中のすべての人々から認められるのは簡単ではありません。そんな時、自分に誇りをもって、 不平不満を言わずにいられるでしょうか。今これを読んでいる皆さんはどうでしょう。 まわりの目は気になるはず。皆に認められなければ、自分を誇りに思うのはなかなか難しいはずです。

 『論語』の巻一・為政第二で孔子は「吾十有五而志于學、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳順、 七十而從心所欲、不踰矩」と述べています。「私は十五才で学問を志し、三十才で学問の基礎ができて自立し、 四十才になり迷うことがなくなった。五十才で天から与えられた使命を知り、 六十才で人の言葉に素直に耳を傾けることができるようになり、 七十才にして思うままに生きても人の道から外れるようなことはなくなった。」という意味です。

Where am I going?



 孔子は、私たちが高校に入学するのと同じ15歳で学問を志しました。しかし、基礎ができたのは30歳、 迷うことが無くなったのは40歳になってからです。不平不満を言わなくなったのも60歳になってから、ということでしょう。 ですから皆さんも、迷わず自分に誇りを持つのは40歳、不平不満を言わなくなるのも60歳で良いのです。 私たちは、皆さんが孔子と同じように、その歳までに確実にそう思えるように、その基礎を作るべく、 仲間と一緒に学習したことを身につける喜び、を実感できる学び舎をつくっていくことが、仕事であると考えています。

 あせることはありません。まずは、仲間と過ごすこと、学ぶことが喜びと感じられるよう、 本校での一歩を踏み出していきましょう。私は、皆さんと過ごせること、一緒に学べることがこの上ない喜びだと感じています。

How can I get there?